昆布出汁を使った離乳食。毎日離乳食の献立を考えるのはとても大変ですよね。。。僕も3人の子供がいます。毎朝憂鬱でした(笑)
しかも前日の夜から一生懸命作った「お粥」や「お野菜のたき物」を全く食べない(泣)さらに手で食べるて汚れるし、毎朝大変だった。今思えば良い思い出ですが(笑)
子育てママ、パパにいち早く知ってほしい「昆布出汁」最初は僕も半信半疑でしたが、使ったらわかります。昆布出汁の有能さに気づきます。
今回は昆布出汁がなぜ離乳食に良いのか、昆布出汁を使ったレシピを紹介していきます。
昆布と赤ちゃん
前回の記事でも紹介しましたが、昆布の主なうま味成分は「グルタミン酸」です。この「グルタミン酸」と赤ちゃんには深い繋がりがあるんです。
赤ちゃんが生まれてから初めて口にするものは「母乳」ですよね!
実は母乳にはグルタミン酸が豊富に含まれています。さらに、赤ちゃんが10カ月間過ごすママのお腹の中「羊水」にもグルタミン酸が含まれています。
つまりどのご家庭のお子様も生まれる前から「グルタミン酸まみれ」という事です。(笑)
お吸い物、うどん出汁、味噌汁、には昆布出汁が使用されます。
みなさんも暖かい出汁を飲んで「ホッ」と一息ついたご経験があるのではないでしょうか?
赤ちゃんも同じように生まれる前から慣れ親しんだうま味成分を口にして落ち着く。DNAレベルで刻み込まれているものだと思います。
うま味成分を関知するのは舌だと考えられていましたが、最近の研究では舌だけでなく胃にもうま味の受容体が存在することがわかりました。
胃に食物が入り、胃の受容体がうま味物質(グルタミン酸)を受け取ると、うま味の情報は迷走神経を介して脳につたえられます。そして、タンパク質の消化吸収を始める指令が脳から胃に送られます。このように、うま味はタンパク質の消化吸収に深く関わり、からだにとって大切な役割を果たしています。
■うま味って何? どんな効果があるの?
うま味ってなに?少しだけ説明しますね。
100年くらい前までは基本味は甘味、酸味、塩味、苦味の4つであると思われてきました。
でも、この4味では説明できない「もうひとつの味」が存在することに気づいた学者が日本にいて、この方が昆布の主なうま味成分の「グルタミン酸」を発見して「うま味」って命名したそうです。
その「うま味」が食事をしたときにどんな効果をもたらすのかをご紹介!
1,舌全体に広がる
うま味は「舌に広がるような、舌全体が包み込まれるような味」と表現されることが多いです。
人は物を食べるとき舌が動いています。このような自然な状態で、甘味や塩味、うま味をもつ物質を溶かした水溶液を、ほんの一滴スプーンの背からなめとったときに、舌のどの部分で味を感じているかを詳細に調べた研究があります。その結果、うま味は甘味や塩味よりも広い範囲で感じられることがわかりました。
2,持続性がある
うま味物質であるグルタミン酸とイノシン酸、食塩、ワインの酸味成分である酒石酸(しゅせきさん)の溶液をそれぞれ一度口に含み、吐きだしてから口のなかに残る味の強さを比較した研究があります。その結果、塩味と酸味はすぐに味が弱くなってしまうのに対して、うま味は数分間にわたって長く味が残っていることがわかりました。このことから、基本味のなかでもうま味は食物の「あと味」に大きな影響を及ぼしていると考えられます。
3,唾液の分泌をうながす
酸味が唾液の分泌をうながすことはよく知られていますが、実際にはうま味のほうが唾液の分泌をうながし、その効果は長く持続することが明らかになっています。
また、酸味によって分泌された唾液は水っぽく、さらさらとしていますが、うま味によって分泌された唾液はそれよりも粘性があり、口中を潤す効果が高いことがわかっています。
もしも唾液がなければ、味を感じたり、スムーズに食物を飲み込んだりすることができません。
うま味はその機能のカギを握っているのです。
上記3つからも昆布出汁の重要性がわかると思います。使いたくなってきませんか?
昆布出汁を使った離乳食!紹介します。
サクッと紹介していきます。初期、中期、後期で2個づつ紹介します。
離乳食初期
- 昆布出汁とじゃがいものペースト
- 材料: 昆布出汁少量、じゃがいも 30g
- 作り方: じゃがいもを蒸して柔らかくし、昆布出汁で滑らかなペースト状に混ぜます。
- 昆布出汁とかぼちゃのペースト
- 材料: 昆布出汁少量、かぼちゃ 30g
- 作り方: かぼちゃを蒸して柔らかくし、昆布出汁で滑らかなペースト状に混ぜます。
離乳食中期
- 昆布出汁の野菜スープ
- 材料: 昆布出汁 100ml、人参 20g、じゃがいも 20g
- 作り方: 野菜を蒸して柔らかくしたものを昆布出汁に加え、ミキサーやフォークで適切な大きさに潰します。
- 昆布出汁と豆腐のスープ
- 材料: 昆布出汁 100ml、豆腐 50g
- 作り方: 豆腐を昆布出汁に加えて温め、適切な大きさに崩しながら混ぜます。
離乳食後期
- 昆布出汁ご飯
- 材料: 昆布出汁 150ml、ご飯 50g
- 作り方: 昆布出汁にご飯を加えて混ぜ、少し炊き込んでうまみを染み込ませます。
- 昆布出汁と野菜の煮物
- 材料: 昆布出汁 150ml、人参 20g、じゃがいも 20g、かぼちゃ 20g
- 作り方: 野菜を一口大に切り、昆布出汁で煮てうまみを染み込ませます。
なにこれ?・・・・
これだけ????(笑)
でも、これが答えです。
昆布出汁を入れるだけであとは何も変わらないんです。
初めて昆布出汁を取られる方は「昆布出汁なんて難しい」「水に付けたり適温を保つ」とかすごくハードルが高く思われている方が多いです。
- 昆布出汁を取るには65℃が適温!(知らんがな)
- 沸騰さすな!(見てられへん)
- 65℃で1時間!(温度計だして管理とか無理やろ)
こんな声が子育て世帯の方から飛んできそうですね。。。
多くのサイトやYouTubeで料理人の方が紹介されていますが、0歳~5歳頃の子育ては中猫の手でも借りたいほど時間がありません。2人、3人になると家の中は毎日運動会状態です。
子供たちに良い物を食べさせてい気持ちはあるけれど、「たかが出汁を取ることに時間を取ってはいられない」が本音だと思います。
上記のような「昆布出汁の基本の取り方」は一切無視しても大丈夫です。
適当でいいんです。昆布の選び方さえ間違えなければ、沸騰させてもいい(何なら温度高めの方がいい、時短できるし)時間なんて気にせず10分で十分。
強火で5分でもいいぐらい!!!
※昆布選びは間違えないように!
僕は経験してるから分かるんですが、出汁使ったらめっちゃ食べますよ(笑)
騙されたと思って一度試してみて下さい。
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